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Vol.21 〜 Vol.30
就職は、するなと mukatsuki file Vol.21(2003/2/15)
元タカラジェンヌ・石原理沙の名刺の肩書きは「石原のぶてる・妻」だった。どうせなら「石
原裕次郎甥・のぶてる妻」あるいは「石原慎太郎長男のぶてる・妻」まで書けやと、心の中で
ツッコミを入れた。
その石原のぶてる夫妻が、主婦の敵・石原里沙のことを「間違える人が多くて困る」と言うの
はオカド違いだ。おんなじようなモンじゃん、とまたまた心の中でツッコミを。
そのあたりから、私は石原一族になんとはなしの不信感を抱いている。
私の政治不信はそんなところから(狭くて悪いが)始まっている。
そんなことも頭に置いて読んでいただけると幸いです。この点については深くは語りませんが。
みなさんは「退職金引当制度」というのをご存じでしょうか。
いやたいてい知らんだろうね。
私のような極小企業経営者は、従業員が「辞めます」と言ったとき退職金をどこからひねり出
すか。
昨日今日の新人が「ここではやりたいことが見つからない」とかコナマイキ言って去ってくと
きは「あ、そ」で済むが、長年こんな私とこんな会社のために身を粉にしてくれた人には退職
金を出したいと思うしだいたい社員規則にも書いてある。
とくにこういう仕事では辞めて独立するという人が大半だし、まあ、言ってみれば嫁に出す娘
に持たせる持参金のようなもんだと思っている。
いっぺんにまとまったお金を出すのは大変だから、それを積み立てすれば、そのぶんは会社の
「損金」として認めましょうというのが「退職金引当制度」で、そのための積み立て商品がイ
ロイロある。というか、いままでは「あった」。
そうです、ここが過去形なのが今回の私のムカツキ要因なわけです。
それがアナタ、このたびの税制改革で廃止されてですね、課税対象になってたんですね。しか
も、これまで積み立ててきた分は4年(ウチらのような極小企業は10年)かけて取り崩せと。
そういうことを、昨日来た保険会社からのチラシで知りました。
なんっじゃ、そりゃ
このたびの税制改革に目を向けなかったアンタが悪いと言われそうですが、言い訳さしてもら
うと、だって忙しかったんだも。不況だもん社長自ら徹夜で原稿書かなければ社員喰わせてら
んねえやっという状態がこの数年続いてたんだも。
中小企業の経営者というのは、経営者つたって大半が同じように現場バリバリの労働者なんで
はないだろうか。とくにこの数年。その人たちは税制改革の情報を、逐一蒐集して、わかって、
納得してその対策をしたんだろうか。
あ、そこのアナタ(黒木瞳風)そんなの私に関係ないと思ってるだろ、残念でした。
こんなとき経営者はどうするか。いっちばーん簡単なのは、退職金なんてやめちゃうこった。
退職金の出ない会社。アナタそんな会社に恩義尽くしますか。長く勤めますか、だいたいそん
な会社に就職しますか?
しないよねえ。私ももう、こんな会社やめたくなってきた。
そんなわけであわてて税調ホームページをのぞきましたところ、平成14年度税制改革で、社
内留保金に関する案件があった。このたびの処置はその結果ということでしょう。とばっちり
がこんな小さな会社に及ぶんですから、まさに「痛みの伴う改革」ざんすね。
ま、それは終わったことなのでムカツキながら次に進むと、15年度を読みますともっとすご
い、もっと大胆。アンタはイエローキャブ? いやあ、お役人っていろんなこと考えますね。
「(前略)高齢者に対して適用されている老年者控除や種々の割増・加算措置のほか、公的年金
等控除についても、平成16年度には年金制度改革が予定されていることも考慮し、その見直
しを検討すべきである」
だってさ。この「見直し」がいい方向へ進むとは思えない。おじいちゃんが、おばあちゃんが、
毎月楽しみにしている細々年金にも税金かけてはどうでしょうかと読める(うがちすぎ?)。
弱い人には親切に。小さい子どもやお年寄りを大事にしよう、って、私はそんなふうに言われ
て育ったんですけどねえ。
このドロボー猫! mukatsuki file Vol.22(2003/07/31)
血圧が高いのです、私は。
ですのでできるだけ、できる限り、世の中のさまざまな不条理には目をつぶって、平常心を忘
れないようつね日頃からですね、そういう努力をしているわけです。
だけど。カメラ付きケータイで情報誌を接写するヴォケと、座って本を読ませるために椅子を置
くヴァカ書店は、これだけは許せず、キーッと叫んで蹴る殴るの暴力をふるってしまいそうで、
自分を抑えるのに苦労します。
作った者の身になってみやがれバカヤロー!
雑誌が「読み捨て」だということは、ええ、ええ、わかっていますとも。莫大な費用と心労と
汗とかなんとか、そんなものが陰でどれだけ動こうと、読者様には関係ないっての、わかって
いますとも。しっかしなー、それをタダでもってこうなんて100年早いんだよ! そして書
店もそれに手を貸すようなことスンナ!
接写ヴォケについてはこれはもう明らかに犯罪。万引きと同じ。これは微力ながら防止に協力し
ています(つもり)。シャッター切る瞬間、「あらごめんなさい」とぶつかってくるオバサンが
いたら、それ私ですんで。
しかし問題は書店だ、書店。私が書店でパートしていたときは、立ち読み&万引きとの戦いだ
った。つか、この2つから本を守ることが半分仕事のようなものだった。万引きはともかく
(小さい町の小さい書店なのですぐわかる)、平積みの本の上にカバンを置いて立ち読む人、長
時間じっくり読み込む人、座り込むガキなんかには「ゴルァ!」程度に注意した。一日の最初
の仕事は立ち読み防止のヒモ掛けだった。
そうしながらなんとなく「本づくり」の末端に自分がかかわっているという気持ちも感じてい
たりなんかしたのでした。わはは、そんなこたどうでもいいやね。
まあとにかく、店にだね、こじゃれた椅子やらテーブルを置いて店の本を自由に読ませるとい
うその営業方針が私はどうにもこうにも理解できない。
都内最悪の書店は六本木ヒルズのツタヤで、ここはスターバックスと一体となっており、店の
本を飲み食いしながら読むことができる。信じられない。
ツタヤはナニ考えてんの? だからここの雑誌はどれもとっても汚くてとても買う気がしない。
これじゃあ「本が売れない」のは当たり前じゃ。こそこそこそこそ、お腹に不格好に本つめて
万引きしたり、ビクビクしながら接写するヴォケがかわいく思えてきてしまうからコワイ。ここ
以外でも、テーブルと椅子のある書店では、みーんな堂々と接写してますよ、いいんですか?
『ターミネーター3』を観たあと、ふと立ち寄ったツタヤで、気分だけT-X状態な私は、ケー
キをぼろぼろこぼしながら女性誌を広げて読んでいる行儀の悪い女の人の足を蹴るという暴挙
に出てみた。六本木のヴァージンシネマズでアクション映画などがかかっているときは、こう
いう、鑑賞帰りの気分高揚人の暴挙に注意したほうがいいですね、きっと。
なんか、毎週毎週死にそうになって徹夜して本つくるのがむなしくなってくる。売るために作
ってるのになあ。リフォームできないほど汚れた返本の処分がどれだけ大変でどれだけ費用が
かかるものか、書店営業も分かってるなら黙ってないでなんとか言え! これじゃ、万引き犯
に万引き防止タグを切るハサミを配布しているようなもんだと思うんだが。
あ、いっそ最初から最後まで袋とじの本にすっか!
……考えるのもむなしい。