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※ワイドショーではわからない記者会見の裏側をお伝えします。発言内容なんかは略!
ワイドショーやスポーツ新聞でどうぞ。
『オーシャンズ12』御一行様 New
2004.11.20 at カリフォルニア州パーム・スプリングス
2005.1.12 at ホテルオークラ(『ボーン・スプレマシー』)
2005.1.13 at グランドハイアット東京
●映画をご覧になればわかるとおり、本作の魅力は出演者たちが“演技しているとは思えない”
素(す)に近い表情が観られることだが、言い換えれば、テキトーに和気あいあいと映画のな
かで遊んでいるってこと。当然、会見もジョークとふざけ合いの場と化すのは必至であった。
カリフォルニアのパーム・スプリングスで行われた会見はまだ良かった。キャストが2組に分
かれたので、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、プロデューサーらとの組に入ったブラピは、終
始、まじめモード。映画の話をしっかり話してくれたのだ。でも逆にこうなると、この人の発
言はフツー過ぎて面白くないのも事実。
対照的にジョージ・クルーニー、マット・デイモンらの組は、笑いの連続だった。たまにジョ
ージが質問に真剣に答えると、横にいるマットが「グ〜」といびきの音を立てて寝たふりをす
る始末。
その後、年が明け、彼らが来日する直前には、タイミングを図ったかのようにブラピの破局報
道が……。オーシャンズの前日に行われた『ボーン・スプレマシー』のマット1人の会見でも、
案の定「友人のブラピの離婚についてコメントを」などという質問が出たが、司会の襟川クロ
さんが、しつこい記者にも有無を言わせない強硬な態度で却下。翌日のオーシャンズの会見は、
さぞピリピリした雰囲気になるかと思ったら、「今日はみんな、触れてはいけないトピックが
あることを知っているよね……そう、僕の首のことだよ!」と、いきなり、首に包帯のような
布を巻いたジョージの、ウィットに富んだ先制攻撃で会場を和ませたのだった。
まぁブラピの破局もそうだが、ジョージの手術をした椎間板も心配してあげなきゃね、ってこ
とか。和んだ空気は、たちまちバーでの会話のようになり、「3人ともジュリアとは関係した
けど、双子は僕たちの子じゃないよ。妊娠した後にヤッたからね〜」などとワイドショーにも
使えないような低レベルのギャグまで、ジョージ、ブラピ、マットの漫才のようなノンストッ
プ・トーク。もちろん、ボケ役はマットでしたが。まぁ、ブラピ離婚の真相は、質問したって
答えるわけはないんだから、こうして上機嫌でしゃべらせておいて正解だったのかもね。3人
のやりとりは、下手な映画1本観るより、ずっと面白かったのでした。
(斉藤博昭/ライター/『アビエイター』の映像は熟練の技でした。ディカプがジャッ
ク・ニコルソン化していたのにも驚いた。)
●ブラッド・ピットほか『トロイ』
2004/5/17 atグランドハイアット東京
新作『トロイ』で、監督、共演者とともに来日したブラピ。ヨーロッパ各国やカンヌ映画祭
からの強行スケジュールだが、ブラピにとっては5年半ぶりの来日とあって、記者会見場はぎ
っしり超満員。とくにカメラマンの多さには驚くばかりだ。
ところが、予定時刻になっても会見は始まる気配ナシ。やがて司会の襟川クロさんが現れて、
ようやく……と思ったら、彼女の口から出たのは、世にも恐ろしい言葉。
「じつは、ブラッド・ピットさんが急病でして」。会見場がざわめき立つ。続いて宣伝部長か
らの詳細報告。「風邪からきた食あたりで、いま医者に診てもらっている」とのこと。とりあ
えずウォルフガング・ペーターゼン監督や、エリック・バナら他のキャストだけで会見は行わ
れることに。しかし、すでに時間が押しまくってお昼ご飯どき。急遽、待ち続けるわれわれ記
者にも軽食が用意された。スモークサーモンなどをつまむ人々の間には「きっとブラピ、共同
会見って聞いてプライドが許さなかったのでは?」などという邪推も飛び交うのであった。
やや沈滞したムードの会見場でブラピ以外のメンバーで質疑応答が開始。会見も終わり、最
後の撮影タイムというとき、ペーターゼン監督が舞台袖から呼びよせたのは……なんと、ブラ
ピ。その場の記者・カメラマン全員が一斉に立ち上がったのは言うまでもない。坊主頭に微妙
にメッシュが入った彼は、やや辛そうにも見えるが、表情はにこやか。そしてこの後、ブラピ
が単独で会見を行ってくれることに。ランチタイムに交わされた噂は、なまじ想像ではなかっ
たのかもしれない。だって、ブラピったら、会見中、用意されたミネラル・ウォーターをグビ
グビ飲んでるんだもの。食あたりなら、水分の摂りすぎは……などという心配をよそに、締め
のコメントはさすがスター。「みんな、原稿の締め切り間近なのに、僕のせいで遅れてしまっ
て、本当にごめん!」。ブラピの感情こめまくったお詫びのコメントに、周囲の女性記者たち
の目はハートと化すのであった。
(斉藤博昭/ライター/宮部みゆきの原作を完璧に映像化した大林宣彦監督の『理由』
は、新感覚のおもしろさを体験できます)
●キーラ・ナイトレイ『ラブ・アクチュアリー』
2003/11/27 atパークハイアット東京
「なにも考えていないような女」なのに「なんだか妙に憎めない」。『パイレーツ・オブ・カ
リビアン〜』のロスでのインタビューに続き、『ラブ・アクチュアリー』の来日記者会見で目
にしたキーラ・ナイトレイは、またもやそんな印象でした。
今回演じた役柄について聞かれたキーラは「んもうっ、ラブリー、ラブリー、ラブリー〜」と、
ややイッちゃってる答えっぷり。今後、共演したい俳優も「ハンサムだったらだれでもいいわ
〜ん」と、ほとんど一般人のノリ。
異様なほどの、このハイテンションはなぜ? 後から宣伝担当者に聞いた話によると、最近、
私生活で悲しい事件があり、この会見前の個別インタビューでそこらをさり気なく質問されて
いたらしい。気がふさいでしまったキーラは、どうやら記者会見では過剰なまで自分を演出し
ていたようだ。なんか健気。そう言えば、たしかに明るさ全開を装ったなかに、質問によって
一瞬、超険しい表情を見せていた。いずれにしろ、ロスのときは「お買い物が楽しみ!!」、日
本では「やっぱスシは東京ね!」などど、スターとは思えない素直なコメントを恥ずかしげも
なく口にしちゃうのが、この人の魅力。トントン拍子で大役を射止めているのも、そんな純粋
なハートがプロデューサーを惹きつけたからかもね。
ところで最近の来日会見では、ワイドショーやスポーツ紙への露出をもくろみ、特別ゲスト
(おもに女性タレント)が花束を渡すのが恒例になってきたが、この日は、なぜかマリナーズ
の“大魔神”佐々木投手が登場。とりあえず知名度は高いが、今年は不振なシーズンだったの
で、このチョイスは微妙!? 急遽決まったキーラの来日ということで、宣伝会社のワラにもす
がる苦労が忍ばれるのでありました。
(斉藤博昭/ライター/原作にも愕然としたが映画もすごい『ミスティック・リバー』。ぜひ
ショーン・ペンにオスカーを!)
●ヴィンセント・ギャロ『ブラウン・バニー』
2003/09/22 atセルリアンタワー東急ホテル
『バッファロー’66』の大ヒットで、すっかりアーティストとしての地位を固めたギャロ。新
作『ブラウン・バニー』はカンヌでいろいろあったらしいが、プロデュースは日本だし、日本
でヒットしてくれなきゃ困るというわけで、来日してくれました。
会見が11時30分スタートというのは、たぶんギャロ様にとっては早朝。ということで会見場に
現れた彼は、当然のごとく寝癖まんまのヘアスタイル。ただでさえカーリーな髪質が、まるで
「メドゥーサ」のようになっていた。ちょっと怖いかも。無精ヒゲは、うっすら揃っていてイ
イ感じ。
「カンヌのバージョンから変更したみたいだけれど、なんで?」という最初の質問に、いきな
り神経逆撫でされた様子のギャロ様、まずは「その質問には、うんざり」とバッサリ。会見場
もちょっと緊張が走った。しかし、なんとか自ら気を取り直し、きちんと説明を開始。やがて
答えは熱弁に変わっていくのであった。その後も、各質問に対して延々と答え、それぞれのコ
メントを、ひとつのドラマのように演出してしまうギャロ。なかでも共演者クロエ・セヴィニ
ーをキャスティングしたときのエピソードは、当時の電話の会話などを感情こめて再現。
「撮影が終わった後、本当に恋人と別れた気分になっちまって……」なんてしんみり語る姿に
は、聞いてるこちらも涙が出そうになったよ。
話が長い分、通訳も長くなり、その時間はギャロ様はやけに退屈そう。少人数の撮影クルーが
ラスベガスのレストランでとんでもない経験をした話は、通訳の人に「この話は訳さなくてい
い」と、これまたひとつの短編になりそうな爆笑ドラマを延々と話してくれた。身振り手振り
にはワイルドな男くささを匂わせつつ、マイクスタンドを愛撫する指の動きは妙に官能的。映
画にも負けない、“ギャロ劇場”といった風情の会見でありました。
(斉藤博昭/ライター/『ジョゼと虎と魚たち』。恋愛って、こーゆーもんです。理屈じゃな
いんですよ!)
タランティーノ監督、「キル・ビル」を語る
2003/10/27 at ハリウッド ディレクターズ・ギルド(映画監督協会)試写室
さて、全米公開から数週間が経過した10月27日月曜日、ハリウッドにあるディレクターズ・ギ
ルド(映画監督協会)の試写室において、「キル・ビル」の試写会&タランティーノ監督とス
タッフによる質疑応答が行われた。予約受け付けがアッという間に満席となったこの日の試写
会。会場には映画関係者やタランティーノファンが大勢押し寄せ、試写はものすごい盛り上が
り。試写が終わると、タランティーノ監督が登場。編集スタッフ、音響スタッフと共にステー
ジに上がり、パネル・ディスカッションと質疑応答が行われた。
Tシャツの上に「キル・ビル」オリジナル革ジャン、そして下はジャージとジョギング・シュ
ーズという、めちゃくちゃラフな格好でステージに上がったタランティーノ監督は、ユーモア
を交え「キル・ビル」について、マシンガンのような早口トークで、エネルギッシュに語った。
この日は映画制作者の為の講演なので、会話の内容は極めて現場寄り。なかなか興味深いもの
があり、おそらくは、よくある俳優メインの記者会見では網羅されないような、掘り下げた内
容であったのではないかと思う。その模様をさっくりと、ここでご紹介しておこう。
○「キル・ビル」は、私がこれまでに撮ってきた3本の映画とは全く異なるカラーとなった作
品である。
○元々のアイデアは、「パルプ・フィクション」(1994)に遡る。ユマ・サーマンの1言がキッ
カケだった。私が「リベンジ・ムービー」をやってみたいとユマに言ったところ、彼女は「花
嫁の設定がいいんじゃないかしら」とひとこと。それが「キル・ビル」なった。だから、原案
は私とユマが2人で考えた事になる。
※エンドクレジットにも、「The Bride」のキャラクター原案Q&U (クエンティン&ユマ)と
記載されていた。
○私は監督になる前は、ビデオばっかり観て「監督になる準備(?)&トレーニング」をしてい
た。この頃、映画を観た時に印象的な映画音楽に出会うと、その後どこかでその曲のフレーズ
を聴いただけで、映画の1シーンを思い出す、という事に気がついた。自分が映画を撮るなら、
絶対にそれを実践したいと思っていた。
「キル・ビル」では音楽に力を入れ、選曲にあたっては自分が趣味で集めた膨大なレコード・
コレクションの中から、リズムとビートが効いた、印象的な曲ばかりを集めてみた。音楽とビ
ジュアルとのパーフェクト・マッチを狙ってみたつもりだ。
○使う音楽はかなり初期から決めていた。そのお陰で、サウンド部門では音楽と効果音のコン
トロールや、テンポやノリの調整等が、普通の映画に比べてスムースに進んだようだ。
○撮影監督は、数人の候補の中から、最終的にRobert Richardson(代表作:「ナチュラル・
ボーン・キラーズ」、「JFK」、「ヒマラヤ杉に降る雪」等)に絞った。彼の自宅に、参考用
となる映画の宿題ビデオを40本(本当)を箱につめて送りつけ、「これを全部見ろ」と。する
と、2週間ですぐ返事が来て「全部観た。この作品とこの作品は素晴らしいね。もっと他には
ないのか。もっと見せろ」と言ってきた。「なんてこった、I love this guy!!」
有名な大物撮影監督は何人も知っているが、自分の持つ世界観に近く、自分に共感してくれる
撮影監督は極めて少ない。これは、非常に嬉しかった。
○チャンバラ・シーン等の白黒のシーン※について聞かれる事が多いが、これは言ってみれば、
異なる「ビジュアル・パレット」を使って、観客に斬新な印象を与える目的で使ってみた。ち
またで言われているような「血を見るシーンは白黒になった」という表現ではなく、あくまで
も表現者としてのコメントだったのが興味深かった。
○パルプ・フィクションの時の撮影期間は10週間だけだったが、「キル・ビル」では全部で1
50日※も費やした。※発表されている数字とは異なるが、監督はそう言っていた。
○ストーリー・ボード・アーティストは使わない。私は自分で描けるので、自分で描く方が速
い。
○脚本の随筆にはものすごい時間と、労力をかけた。だから、もしスタッフの中に脚本をきち
んと読み込んでなくて、それでヘマをしやがるようなヤツがいたら、ブチ殺しちゃう(笑)
○青葉屋での80人滅多切りシーンでは、フィルムを100万フィート位使ったんじゃないかと思
える位、膨大な量を回した。編集さんご苦労さん(笑)。このショットは、撮影だけで2ケ月
もかかった。Sally Menkeなくしてこの編集作業の成功はなかっただろう。彼女は私にとって
無くてはならないエディターだ!!
(ステージに同席した編集のSally Menke女史、テレまくり)
○青葉屋のシーンは北京で撮影したが、マンダリン(北京語)・カントニーズ(広東語)・日本
語・英語(アメリカ英語、オーストラリア英語)の4ケ国語が飛び交う、ものすごくインター
ナショナルな現場だった。カントニーズを日本語に訳して、それをマンダリンに訳して、それ
から英語に訳して、というものすごい空間だった。その意味で、この映画はインターナショナ
ル・スタッフによるインターナショナル・ムービーだと言える。
○ぶつかり合う刀のサウンド・エフェクトは、よりアコースティックに、よりオーガニックな
響きを出す為、次のようなレコーディング方法が採られた。
大編成オーケストラで映画音楽のレコーディングをする為の、大きなオーケストラ・ピットで
刀の生音を録音。これにより、シンフォニー・ホール特有の、5〜7秒の自然な残響が生まれ、
それが刀がぶつかりあう音をリアルに、美しく、そしてアコースティックに捕らえる事が出来
た。電子的に作り出した効果音とは、また一味違う印象を与えたはずだ。
○登場する刀は、各キャラクターによって微妙に違う。例えば、オーレン・イシイの刀は、す
ごくクリアーで鏡面反射率が高い、とかキャラクターの性格を反映して作ってある。これには
日本人スタッフが大活躍した。彼らの働きぶりはすごくプロ意識を感じさせられる、素晴らし
いものだった。
○アニメのシーンは、日本のホテルで、自分で演技をしてゼスチャーを交えながら、アニメ・
スタッフに展開を説明した。子供のオーレンが「Whimper」という言葉を飲み込むところとか
ね。こんな風に描いて欲しい、というのを実際に演じて見せた訳だ。それを通訳が日本のアニ
メーションのスタッフに説明した。音響効果はアメリカで作業をしたが、声優さんは日本のア
ニメ界でも有名な方にお願いした。
○竹筒がカコーンと音をたてるWater Dipper(鹿おどし)を、日本らしさを醸し出すのに非常
に効果的だと思い、雪景色のシーンに使ってみた。
ただ、鹿おどしは水がいっぱいになるとカコンと倒れるという「一定周期」で動くので、これ
が複数ショットにまたがって登場するには技がいった。単にフィルムを繋いだだけでは、鹿お
どしのタイミングがバラバラになってしまう。一定間隔をおいてカコンと倒れるように、観客
に違和感がないように見せる為、編集の際はコマ割りに気を配った。
例えば、鹿おどしが、ザ・ブライドにタイミング良く被って見えるシーン。このシーンはここ
でカコンとなるので、そこから何コマさかのぼってカットすれば、その前のシーンのカコンに
丁度つながる、など。これは、編集さんの見えない努力だね。
○「プッシー・ワゴン」はプロダクション・デザインのDavid Wascoのアイデア。「君のドリ
ーム・カーを作ってみてくれ」と頼んだら、あ〜ゆ〜車になった(笑)
キーチェーンは、アート部門にあったCADシステムで作った。
○CGはあまり使わない。登場するのは殆どミニチュア。飛行機と東京の街、ザ・ブライドの
頭を打ち抜く拳銃のクローズアップ・シーンは、すべて巨大なミニチュアだ。CGを使わない
理由はいろいろあるが、「リアリズム」を追求したいという事が大きい。
最近の映画は、CGをすごく多用している。映像は確かにものすごいのだが、ある意味、リアリ
ズムに欠けるように思える。リアリズム以前の「何か」が違う、そういう印象がある。こうし
た理由から、CGはあまり使わない。
○最近、他の人からよく「流行のHDカメラで撮れば良いのに」というアドバイスをよくもら
う。扱いも簡単だし、現像しなくて良いし、地獄のようなディリー試写も必要ないし(笑)。
確かに便利は便利なのかもしれない。でも、単純にHDカメラに触れる機会がなかったという
事もあるが、私は基本的にフィルム撮影が好きだ。
「フィルムが好き」、それが一番大きな理由かもしれない。
○「キルビル」Vol.1はリベンジ・ムービー。Vol.2はスパゲティ・ウエスタン※だ。Vol.1の
劇中で千葉真一演じる服部半蔵は「復讐は、森だ」と説いているが、まさにVol.2は「森」だ。
現在はまだVol.2の作業中だが。ぜひ楽しみにして頂きたい。
※スパゲティ・ウエスタン60-70年代にイタリアで製作された西部劇の総称。「荒野の用心棒」
等が有名。その多くにはクリント・イーストウッドが出演している。総じて低予算・低画質・
フィルム粒子が粗くザラザラの絵が特徴と言えば特徴(笑)。血生臭く、野蛮な雰囲気がウリ
でもある。
今日は、みなさん、来てくれてどうもありがとう。
★タランティーノ監督に直撃。「怨み節」の謎に迫る?
終演後、タランティーノ監督に直接質問をする機会があった。監督は、終わった後もステージ
上に残って、参加者の質問に答えたり、一緒に写真に収まったり、サインをしたり、と大人気
であった。筆者も、1つ気になっていた事があたったので、質問してみた。
筆者:「日本の曲が沢山登場しましたね。特に梶芽衣子の『怨み節』がエンディングテーマだ
ったのには、とっても驚きました」
監督:「ああ、私はメイコ・カジの大ファンでね。彼女は『Sasori』(女囚さそり)という作
品で有名なので、是非、メイコの歌を使いたいと思っていた。それに、『怨み節』の歌詞の内
容と、メイコの演じた『さそり』の役柄が、ユマの演じたザ・ブライドの生き方とすごく似て
いたので、丁度良いと考えたんだ」
著者:「そうだったんですか。…でも、なんで、アメリカ人の監督が、70年代の東映の『女囚
さそり』なんかをご存知なんでしょうか?」
監督:「そりゃ、知ってるさ。は〜はははははははは♪」
タランティーノ監督は、全くエラぶる所のない、非常に気さくな性格の方で、そのラフな格好
も手伝って、非常に親しみの沸く人柄だと思った。
(鍋 潤太郎)
●ジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』
2003/6/25 at ロサンゼルス セント・レジス・ホテル
会見場に座った記者はすべて日本人。司会も、配給会社の人も、日本人。いつもと変わらない
この記者会見、唯一ちがうのは場所がロサンゼルスってこと!
この夏の話題作のひとつ『パイレーツ・オブ・カリビアン』はジョニー・デップが主演だが、
来日機会の少ない彼のために、日本人専用の会見が設けられたのだ。
ちなみにこの2日前には、同じホテルで共演者のオーランド・ブルームの世界マスコミ用の会
見も行われた。素顔のレゴラス(←出世作となった『ロード・オブ・ザ・リング』の役名)くん
は、外見は中性的なロック青年のようだが、質問の受け答えには芯の通った男気があり、予想
どおりスターのきらめきを感じさせる人でした。
前日のテーブル・インタビューと同様、予定時間をかなり遅れて登場のジョニー。そのマイペ
ースぶりが、また彼らしいか。
ちょうど40歳になったばかりのジョニーは、カウボーイハットにメガネ、ヒゲという怪しげな
御姿。昨日はメッシュっぽく入れていた金色が、なぜか今日は髪の毛全体に広がっていた。海
賊役で入れた金歯もそのまんまで、ニヤッと笑うと、ちょっと怖い。
会見の前半は、静かな口調で、しかし、質問には的確に答えていたジョニー。彼の表情が緩ん
できたのは子どもの話になったとき。4歳の娘は、本作のトレイラーを何十回と見て、「パパ
のお仕事は海賊なのね!」と納得しているとか。記者のひとりが「友人の息子です」と、海賊
のコスプレをした子どもの写真を見せたときなんて、ジョニー、うれしくてしょうがない笑顔
に。結婚して、子どもが生まれ、かつてのアウトローなイメージから良きパパへとシフトしつ
つある彼だが、役者としての存在感は『パイレーツ〜』で一目瞭然。娯楽大作でも、だれにも
マネできない演技をしてますので、乞うご期待!
(斉藤博昭/ライター/『アダプテーション』のラスト、同じ曲が使われているせいか『ブエ
ノスアイレス』と似た感慨が……)
●ビル・パクストンほか『サンダーバード』
2003.6.4 atパインウッド・スタジオ
今回は記者会見ではありませんが、共同取材ってことでレポートさせてくださいませ。
場所は、ロンドンから車で1時間ほどの郊外にある「パインウッド・スタジオ」。そう、あの
「007」シリーズなどを撮影している名門スタジオであります。来年夏公開の『サンダーバー
ド』は、撮影も佳境に入り、すでに使用済みの「サンダーバード3号」のコックピットや、紅
一点のキャラ、ペネロープ(黒柳徹子が吹き替えした役)の愛車「FAB1」なんかが倉庫に
置かれていました。
撮影は不可だけれど「どうぞ、ご自由にお乗りください」という、うれしい状況。さらにスタ
ジオ内を移動して、衣装や小道具なども間近で見ることもできました。なかでも目を引くのは、
ペネロープのピンクのアイテムの数々。円形のピザ・バッグなんて、ヴィヴィアン・ウエスト
ウッドのロゴ入りの一点物だったりして!
この日の撮影が行われていたのは、トレーシー・アイランドにある一家のセット。円柱形の水
槽や、多機能キッチン・グッズなど細かいところまで凝りまくってます。ビビッドなカラーが
60年代っぽく、デザインは未来型。そこにトロピカル・テイストが加えられた空間は、まるで
遊園地のよう。
出演者・スタッフの取材では、トレーシー家の息子たちを演じる4人(いちばん下のみ欠席)
がズラリと並び、われわれ取材陣の背後で父親のように見守るビル・パクストン(父のジェフ
役)という構図が微笑ましかったわ。
TVシリーズの人形だと、どうも設定年齢より老けて見えるのですが、元気いっぱい&ハンサ
ム&実際に若い彼らが映画版の印象を変えてくれそう。個人的には、三男バージル役のドミニ
ク・コレンソが、日本人好みかな〜と思ったりも。
ちなみにこの『サンダーバード』、異例のテムズ川上からの空撮が許可されるなど、イギリス
としてはお国を挙げて製作に協力しているとのこと。日本でも根強い人気を持っているシリー
ズなので、期待が膨らむのでありました。
(斉藤博昭/ライター/『セクレタリー』のジェームズ・スペイダーのイッちゃってる目……
たまらんっ!)
●キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』
2003/6/2 at六本木ヒルズ・アリーナ
いまや東京でもっとも人気のスポット、六本木ヒルズ。『マトリックス リローデッド』に続
いて、スターになってからは初来日のキャメロン・ディアスを交えたエンジェル3人の会見も、
この新名所で賑々しく行われました。
会見場は、異例の屋外、「アリーナ」。一応、プレス関係者用に仕切られてはいるものの、そ
の周囲をぐるりと一般のファンが取り囲み、なんだかものものしい雰囲気なのだ。まわりのビ
ルの窓や、ヒルズのバルコニーから眺めている人も多数。いいのか、これで?と落ち着かない
空気が漂うなか、やがてテレ朝通りからリムジンが入ってきた!
たちまち「キィヤァァァーッッ」という嬌声があちこちに響く。なかなかニクい演出だ。リム
ジンから降りた3人のエンジェルは、上機嫌でファンに手を振ると、用意された赤ジュータン
をゆっくりと歩いて会見場の舞台へ……と、一瞬、3人の姿が消える。十数秒後、舞台奥のカ
ーテンがサッと開き、そこにエンジェルたちが! 引田テンコーばりのステキな演出。
この日のファッションに関しては、ドリュー姐さまは、お気に入りのマニッシュなカジュアル。
前日「ヒステリック・グラマー」で買いまくったというキャメロン嬢は、赤のヒールが全体か
ら浮いていたが、それはそれで等身大の魅力か。ルーシーちゃんは、優等生らしく、まるで娘
の入学式につきそうママのような濃いピンクのワンピ。椅子の座り方なんかも、いちばんキレ
イに見えるポーズを崩さなかったのが、ルーシー。
終始ごきげんのキャメロンは、会見中、あっちこっちの方角に手を振りまくりファン・サービ
スを続け、その合間に、クセらしく髪の毛をいじりまくる。その繰り返し。んなわけで、短い
会見の時間でも、それぞれの個性が際立ったエンジェルたちでした。
(斉藤博昭/ライター/30代/なんか、監督のやりたい放題の『ファム・ファタール』。でも、
そんなところが大好き!デ・パルマ!)
●シャルロット・ゲンズブール(『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』)
2003/4/25 atパークハイアット東京
もうっ、ホント、戦争やらSARSやらで海外からのお客様が激減で、映画の仕事もあがった
りの今日この頃。念願のベニチオ・デル・トロもインタビューがとれそうだったのが、あっさ
り来日キャンセルだし。
そんななか、『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』で自分自身を演じたシャルロット、
一度は中止したものの、監督で夫のイヴァン・アタルとともに約束どおり来日を果たしてくれ
ました。
会見場に現れたシャルロットは、男性用らしきパープルのシャツに、ジーンズというラフなフ
ァッション(単に、そのへんにあった服を着てきたようでもあるが)。マニッシュな雰囲気を
漂わせつつ、シャツの前ボタンは2つも外しちゃって、さりげなくセクシーさを強調してまし
た。会見中は、お疲れのせいか、あるいは性格なのか、ちょっぴりご機嫌ななめのご様子。マ
ルボロ吸いまくってたし。質問に対しても、注目に値する彼女の答は、とくにナシ。唯一「あ
なたはファッション・リーダーであり……」で始まる質問には、表情を緩ませていましたが。
ちなみに、この映画のなかで彼女が身につけている衣装は、60パーセント(←よく分からない
数字)が自前のものだとか。
映画に関しては、やはり監督のコメントの方がおもしろいのは仕方がない。で、監督が質問に
熱く語っているときのシャルロットですが、自分が答えているときと表情が一変! 両の瞳が、
少女マンガのようにキラキラッと輝いて、旦那をうっとりと見つめるの。ホント。偽りなき愛
を感じたわ〜ん。
(斉藤博昭/ライター/30代/いろんな意見を聞く『ソラリス』ですが、個人的には『ペット・
セメタリー』と共通の感動が)
●エドワード・ノートンほか(『レッド・ドラゴン』)
2003/1/27 atパークハイアット
「だれが教えてくれたのか〜、忘れたけれど折り鶴を〜」と歌うと年がバレますが、ハリウッ
ド若手演技派一番手のエドワード・ノートンくんも、鶴を折るのが得意。彼ったら、『レッド
・ドラゴン』の記者会見中、自分への質問ではない時間を利用して、テーブルの上の資料を正
方形に整えてから、折り紙を始めたんですよ。きれいにできあがった鶴を、時差ボケのためか
集中力を失いつつあるブレッド・ラトナー監督にプレゼントして喜ばせていたノートン……。
ご存じのとおり、彼は12年ほど前に1年半、大阪に滞在していた過去があり、この日の会見で
も日本語で「日本語、忘れました」などと、「忘れてねーじゃん、オメエ」ってツッコミを入
れたくなる発言。デイブ・スペクターあたりに比べても、変に日本語の発音がよろしいんです
のよ、彼。きっと、耳がいいんでしょうね。『真実の行方』のときも、その聞き取り能力が発
揮されたのでしょうか。
ところで、ラトナー監督に本物の「日本」を見せようと思ったノートンくんは、会見前のわず
かな休憩時間を利用して、速攻で監督を明治神宮へ案内したとか。関係者の方々も「え、あの
短い間に!?」と驚いていた。また、この会見の前日には、日本での下宿先のお宅の「お母さん」
を呼んで、大相撲初場所の千秋楽をご観戦なさり、「アサショーリュー」と絶叫されたそうで
す。知性派のノートンがエキサイトする御姿、見てみたかったですねー。
(斉藤博昭/ライター/30代/『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、ソウル・バス風
のオープニングがいいですね)
●マット・デイモン(『ボーン・アイデンティティー』)
2003/1/22 at パークハイアット
『ボーン・アイデンティティー』で初来日(だったんですねー、意外に)のマット・デイモン
は、冬真っ盛りのこの日、Tシャツの上に半袖の薄いプルオーバーを引っかけただけという、
ロサンゼルスの、ちょっと成績のいい大学生のような姿で登場した。
懐かしや、『グッド・ウィル・ハンティング〜』なスタイリング。前の晩は、東京の夜景にう
っとりしたというマットくんだが、爽やかに質問に受け答えする彼の表情が、一瞬、イタズラ
小僧のように上目づかいになった。なにをするかと思えば、こそこそとタバコを取り出す。さ
らに火を点ける瞬間、怒られた子どもがするように、肩をすくめて照れ笑いを浮かべた。なん
か……カワイイやつ。会場の雰囲気も、なごみまくりだ。
さらに質問が進むと、突然、最前列の男性のケータイが鳴った。と、デイモンくん、いきなり
壇から下りて、その男性の前にツカツカと歩み寄ると「僕が出ようか」。あまり笑えないギャ
グだが、こういうところも「らしい」彼。そんなマットが好きなのは、どうやら「地図」らし
い。『ボーン・アイデンティティー』に出演を決めたのも、「アクション映画なのにディテー
ルがリアルだったから。車で逃げようとする主人公は、銃よりも地図を持っていくんだ」そう
で、来日前も東京の地図をしっかりチェックしてきたとのこと。どこへ行くのも前もってそう
すると言う彼が、楽しそうな顔をして地図を眺めている姿って、あまりにもイメージどおり。
スターっぽくない“隣の兄ちゃん”的な面が、予想どおりのマットくんでした。
(斉藤博昭/ライター/30代/ミュージカルを映画化するなら、こうでなくちゃ!という『シ
カゴ』のテンポに酔いました)
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■2002
●ジョシュ・ハートネット
●ブリトニー・スピアーズ(『ノット・ア・ガール』)
●ザ・ロック(『スコーピオン・キング』)
●ヒュー・ジャックマン(『ニューヨークの恋人』)
●ヘイデン・クリステンセン(『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』)
●ヴィン・ディーゼル
●ダニエル・ラドクリフほか(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)
●レオナルド・ディカプリオ(『ギャング・オブ・ニューヨーク』)
■2001
●アーノルド・シュワルツェネッガー(『シックス・デイ』)
●ケンツェ・ノルブ(『ザ・カップ 夢のアンテナ』監督)
●ジェニファー・ロペス(『ザ・セル』主演女優)
●メグ・ライアン(『プルーフ・オブ・ライフ』)
●アンソニー・ホプキンス(『ハンニバル』)
●吹石一恵&三原光尋(『あしたは きっと…』)
●ハーレイ・ジョエル・オスメント(『A.I.』)
●ベン・アフレック(『パール・ハーバー』)
●ブノワ・マジメル(『王は踊る』)
●トラン・アン・ユン(『夏至』監督)
●イ・ジョンジェ
●窪塚洋介