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Mail.11 〜 Mail.20

2001/7/18 Mail.11
ハヤセ→斉藤
題名「暑苦しい男たち」

暑いですねー。

> 宿題としてとっておきましょう

あい。楽しみにしています。

> テンコーの話題も、かなり期待していたのに、急激に尻すぼみですね〜。

あのね、事務所の出したコメントお聞きになって? 「ジム・キャリーだ誰だか(←失念。他
に2〜3人俳優の名前が挙がっていた)だってあれは嘘、ヴァンダムだなんて最初から言ってま
せんし」っていう、その「嘘だという名前」群に「キアヌ・リーブス」が入っていなかったこ
とに私は注目している。

ヴァン・ダムってなんだか薄くなったねえ。スポーツ新聞の写真見たらばただの映画の人にな
っててフーンって思った。


> ふむふむ。顔的には「品のいい雑種犬」という感じですかね、

そうかあ。犬そのものでは最近は「コーギー」とかっていうのがカワイイなあと思っているの
ですが、和犬を見ると「やっぱこっち!」って思っちゃうね。豆柴飼いたいんだけど夫が「あ
りゃ犬の盆栽だ」って……苦笑。

さて『イルマーレ』のイ・ジョンジェ。あ、この映画でね、ヒロインがアメリカの彼に電話す
るときダブルフェイスのカワイイ腕時計してるじゃないですか?  KOREAN AIR のロゴが入っ
てるやつ。これを KOREAN AIR の人にメールで聞いたらそれはもう親切に調べてくださって(^
^) この話はそのうちウンチクコーナーで書くわ。

でイ・ジョンジェ。いや〜インタビュールームのチェンジ話は笑った(^^;; ぜひ裏話コーナ
ーで詳しく書いてほしいです。そうか、大スターだったのか。


> 純情無垢、木訥、恋愛は苦手。そんな“汚れていない”ところがいいなと思っていた
> のですが、実物のジョンジュがいる部屋に入ったことろ、そこにいたのは、“超売れ
> 筋ホスト”。フェロモンぷんぷん。アクセじゃらじゃら、の男。でも、そんな派手さ
> が板に付いている男。

いやあ〜ん(^^;; 私も映画そのものの「いるまれ」君を想像してた。しかしなあ。確かにチ
ョン・ウソンのときもそうでした。

香港の俳優さんがどこまでも気さく、というかざっくばらんなのとずいぶん違うよね。

> 質問に答えるときは、必要以上に相手の目をじーっと見据えちゃったりしてくれて。
> もし彼のことタイプの女性ライターだったら、その場で失神して

これですこれ。これやられるとだいたいどのライターさんでもその場で大ファンになっちゃう
んですよね。実は私、私生活ではこの手の暑苦しい所作の男がとっても苦手なんだけど。相手
がスターだとそこでときめいてしまうのはナゼ。

しかも私はスクリーンでこれやられるととーっても弱い〜。ビデオとかテレビじゃ全然平気な
のに、銀幕ごしにこっちを見つめられるとダメ(^^;; 映画館って暗いし(なにを言っているの
だ……)

しかしこういうところが「映画」の好きなところ。我が心の『ラヴソング』で私がレオンにこ
ろっとイカされてしまったのはこれなんです。あのね、他の映画ではあまり目線の来ない人な
のね。これは監督の撮り方だとかなんだとかがあるのでしょうが。

今日ね『ポワゾン』を観たんですけど、暑苦しいだけの男と思っていたバンデラスがもう、も
う(絶句)。一カ所ほろりと泣いてしまったわ。涙が3滴ほどほほをつたいましたの。ご報告。
いやあ〜。まいった(^^ゞ


> そうなのよっ! 『ゴストワールド』見た? 主人公の女2人に、いいように運転手が
> わりに使われる、さえないコンビニの店員役なんだけれど、別に役作りではあるまいに、も
う、太っちゃって……。

観たよ(笑)、←なぜ笑う……(^^;; 

いったい魅力というものをどこに捨ててきたんだキミはと心の中でツッコミを。最初場面写真
見てもレンフロだとはとても思わなかった。しかしこの映画は私としては全体的にはてなマー
クが点滅しちゃって、作品全体の薄さだとかに乗り切れないところがあったの。

ああ、こうして書いてると夏映画も盛りだくさんですねえ。単館系は結構好みのものがそろっ
てるの実は。

『チアーズ!』はいいねえ。にこにこしながら観てました。ゲイのチームメイトがさらーっと
登場してさらーっと普通に笑い取っているところなんか、とってもセンスがいいなと思った。
これシネマライズってちょっと不思議。みゆき座あたりでやるのかと思ったけど。

『セイブ〜』も私としては面白く観た。なにかがヌルイという感じはあるんだけど、後半ああ
いう転び方をするとは意外だった。

『王は踊る』は試写がとっても混んでいてついに諦めてプレスだけもらってきた。竹宮恵子と
は言い得て妙也。風と木の詩……。なつかしい。


明日ね、熊川ジゼルの先行発売なんですよ。また慣れぬチケットぴあ中部へリダイヤルの嵐さ
〜。シルヴィ・ギエムもあるし、11月は全国バレエ行脚だわ。クマジゼルは関東公演がないみ
たい? で、21日はククラチョフの猫劇団。映画もいいけどステージもいいわね〜。

そうそう『プロデューサーズ』の舞台がトミー賞とったの? リメイク版ってこと?なにかご
存じだったらぜひ教えてください。映画はとっても面白く観た(^^)



2001/7/31 Mail.12
斉藤→ハヤセ
題名「芸術の秋は男を観る」

>そうそう『プロデューサーズ』の舞台がトミー賞とったの? リメイク版ってこと?
>なにかご存じだったらぜひ教えてください。映画はとっても面白く観た(^^)

今年のトニー賞は『プロデューサーズ』の圧勝でしたね。ノミネートされた12部門、全部受賞
という快挙。ちなみに「トミー賞」ではなく「トニー賞」。仰るとおり、先ごろ日本で公開さ
れた1967年の同名映画の舞台ミュージカル化でありますのよ。これ。映画の監督だったメル・
ブルックスが、舞台番の脚本や作詞作曲まで手がけ、お話も同じ。ヒトラーのコスプレとか、
細かいところが映画にくらべてとってもゲイチックになってるの。ただし、いまブロードウェ
イでは、すごい高値がついちまって、1000ドル払って見た日本人もいるってくらい。今年は、
映画からのミュージカル化がプチ・ブームで、あの『フル・モンティ』も健闘してます。

今年の授賞式は、けっこう楽しかった。お母さんがノミネートされたグウィネス・パルトロウ
など、ハリウッド・スターもかなり登場。ロバート・ショーン・レナード(『ドリヴン』のキ
ップの兄役)がゲイの詩人の若き日を演じて、演劇助演男優賞を受賞したし。『プロデューサ
ーズ』でミュージカル主演男優賞を取ったのはネイサン・レインですが(映画では当たり役の
『バードケイジ』や、最近では『恋の骨折り損』にも出てた人)、同じ主演男優賞の候補にな
っていたのが、やっぱ『プロデューサーズ』のマシュー・ブロデリック。ふたりが司会を務め
てた授賞式を見てたら、急に甦った。そう、マシュー、わが愛しのキミ。かつては彼の舞台を
見るために、NYまで飛んでったことも……。いまじゃデブデブになってしまったマシュー。
そこでピカッとひらめいた、「男の変遷」!

ジャック・ワイルド(『小さな恋のメロディ』のトム)
田中健(オメダの頃)
カート・ブラウニング(カナダのフィギュアスケーター)
マシュー・ブロデリック(『フェリスはある朝突然に』のラストの笑顔に悩殺!)
荒木大輔(元ヤクルトスワローズ)
ジェラール・フィリップ(死後42年、永遠の美)
トニー・レオン(ここ10年上位をキープ)
ケビン・ベーコン(なぜか最近、好きに)

思いつくままに、こんなところでしょうか。そこには、ある種の共通点が……。トロリンした、
ノーブルでソフトな顔、と勝手に分析。最後のひとりを除いてですが。しかし、こんなこと書
いていいのか、この書簡。

ようやく見ました『メメント』。たしかにガイ・ピアース、来そうですね、ブーム。『L.A.コ
ンフィデンシャル』のときの銀ブチメガネのクールな刑事から一変、ワイルド系に走って、ち
ょっとブラピ入ってません? 記憶障害で「オレったら、どうなってるの?」という暴走ぶり
も、母性本能(持ってないけど)くすぐられるし。あの困った顔がねぇ……。ソソられる。映
画としても、凝った作り。前半なにがなんだか分からなくなってギブアップしてしまう可能性
あるのが難ですけど。

>身体もステキよ(ぽっ)。もみ上げが、たぶんわざとだと思うけど左右非対称なので、
>横顔の印象が右と左とでまた違うの。私は短いほうのもみ上げの顔が好き。

モミ上げの長さのちがいには気がつかなかった。たしかに肉体美はなかなか。マッチョすぎな
いし。イレズミ彫りまくるのも、マゾっぽくて(?)ドキドキもの。実生活ではピアース君、
奥様とアツアツだとか。

しかし、『メメント』をはじめ、この秋に公開される映画は、妙に男たちが目立ちますね〜。

>今日ね『ポワゾン』を観たんですけど、暑苦しいだけの男と思っていたバンデラスが
>もう、もう(絶句)。一カ所ほろりと泣いてしまったわ。涙が3滴ほどほほをつたいま
>したの。ご報告。いやあ〜。まいった(^^ゞ

そうそう、久々にバンデラスの十八番という役どころ、プラス、愛に狂ってしまう男の弱さが
出てて良かったわ〜ん。映画全体はオーソドックスというか、クラシカルというか、アンジェ
リーナ・ジョリーが出てきただけで、怪しい女と分かっちゃったり。この映画、R18とか銘う
って、主演2人の不倫まで囁かれたエロシーンが話題ですが、たしかに声や表情がけっこうマ
ジ。バンデラーの全裸もなかなかエェからだしとったわ(オヤジ入ってしまう……)。
かすかに競パンの日焼け跡が見えるところがミソ。金持ちで、二枚目で、カラダも良けりゃ、
このストーリー展開も納得というものか。

そして、もうひとりオススメなのがヒース・レジャー。『ロック・ユー!』。中世の騎士を、
茶目っ気たっぷりに演じているヒース。カメラに向かって微笑むそのお姿は、正統派アイドル
顔と自覚しているご様子。あこがれの貴婦人に、恋文をしたためるシーンなんて、真っ赤なバ
ラを持っちゃったりして、バラとの2ショットが、少女コミックの“巻頭カラー見開き2ペー
ジ”って絵よ。この映画、音楽にロック使ったり、ダンスシーンもクラブノリだったり、コス
チュームものらしくない軽快感があって、それもわざとらしくないところがポイント高し。青
春映画ってノリで楽しめるの。まぁそれもヒース君の魅力あってのことですけれどね。あとは、
例のゴシップなどでつぶれて(または、太って)いかないことを祈るのみ。

あと、出演作が2本出るヒュー・ジャックマンや、邦画では『陰陽師』なんてのも男の色香に
ちょこっと期待。『ウォーターボーイズ』は、夏に公開してほしかったなー。これについては
次回また。



2001/8/13 Mail.13
ハヤセ→斉藤
題名「秋に美味しい男たち」

> 「トミー賞」ではなく「トニー賞」。

トニーか(^^ゞ

> ヒトラーのコスプレとか、細かいところが映画にくらべてとってもゲイチックになっ
> てるの。ただし、いまブロードウェイでは、すごい高値がついちまって

そうか。よりゲイチックなのね。隅々まで面白い映画だったけど、舞台も楽しそうだね。『シ
カゴ』もいよいよ映画化に向けて具体的に動き出すみたい。ただしキャサリン・ゼタ(苦笑)。
私はやっぱりマドンナで観たかったけど……そのまえにホンモノの『シカゴ』が観たいよなあ
……。

> かつては彼の舞台を見るために、NYまで飛んでったことも……。いまじゃデブ
> デブになってしまったマシュー。そこでピカッとひらめいた、「男の変遷」!

うひゃひゃ。楽しく拝見しましたよん。ジャック・ワイルドは予想通り。荒木大輔ってのは知
らなかったなあ。

トロリン&ノーブル、ね。『みすゞ』の弟役なんてどうでしょう? 『ヤマカシ』のベトナム
弟は私はちょっと違った。もうちょっとダサめがいいのかも。


で『メメント』なんですが……。映画自体の評判がものすごくいいんですね、私はひたすらつ
いていけず、ああこれはもう一度観なくてはという感じだったんだけど、みんなそうなのね>
なんかちょっと安心したりして(^^;; ああ私ってバカだなあ、としみじみ思いながら必死に
ついていったのですが、途中から記憶があやふやになってきて……こういう映画だったみたい
ですね。

> オレったら、どうなってるの?」という暴走ぶりも、母性本能(持ってないけど)くす
> ぐられるし。


母性本能といえば(私も薄いみたいだけど)、『空の穴』の寺島進(がやる役)にはソソられた。
ピオニエールにあこがれて行進の練習をするチェブラーシカと同じぐらいキュンと来た。ただ
のダメ男じゃないんだよ。なんかさあ。哀愁感じちゃった。

寺島進って顔も造作も(やせぎす)あまり好きじゃないのに、最近なにかひっかかってくる。ヤ
ダなあ。好きなのかも……。今日の『みすゞ』でもね、寺島進が絡んでくるあたりからぐっと
締まった感じがあってさあ、、、、

> しかし、『メメント』をはじめ、この秋に公開される映画は、妙に男たちが目立ちます
> ね〜。

本当ねえ。『ロック・ユー!』のヒースはとっても楽しみにしているの。金髪なびかせてる場
面写がいいよねえ。『ドリヴン』のキップがどうも今ひとつだったんで(私的に、ね)、期待度
は高まるばかり。『ワイルド・スピード』にもカッコイイ若手がごろごろ出てるって話だし。

> 少女コミックの“巻頭カラー見開き2ページ”って絵よ。

これが観たくて映画を観るのさ! こればっかりはテレビじゃ、ねえ。『ラヴソング』のビデ
オを(今頃)買って観たけれど、ぜんっぜんイメージが違う。でっかーいスクリーンであのレオ
ンのすべすべほっぺのアップをもういちど観たい! シネセゾンはスクリーン小さいほうだと
思うけれど、それでもただアップが出てくるだけでうっとりさせられたもんね(^^;; 

あ、大きいテレビ買えばいいのか?

ところで『ラッシュアワー2』は? これまた場面写だけなんだけど、ジョン・ローンが老け
ててちょっとショックかも。動きは悪くないらしいけど……

邦画じゃやっぱり『ウォーターボーイズ』だなあ、『GO』は原作を全然楽しめなかったので、
映画にも乗れるかどうかわからない。クボツカくんってアクがなさすぎる感じがしちゃうし。
でも若い子には大人気だよね。アンドウ・クボツカ・それに『ウォーター〜』のツマブキ……
このへん区別があまりつかないわ(^^;;



2001/8/22 Mail.14
斉藤→ハヤセ
題名「悩める高校生たち」

>『みすゞ』の弟役

っていったいだれ? 加瀬なんとかって男? この映画、ちょっと敬遠していたのだが、その
一言で食指が動き始めた。『ヤマカシ』は兄よ、兄の方。そうね、たしかに、ご希望の“ダサ
度”は足りないかも。

>『空の穴』の寺島進(がやる役)にはソソられた。

寺島進ねぇ……。たしかにうまいんだけど、この男、どうもからだがプチ・サイズの印象。た
けしの『BROTHER』や、あと『DISTANCE』なんかでもチョコマカ動いてるイメ
ージがまとわりついて、なんかソソられないわ。

>ところで『ラッシュアワー2』は? これまた場面写だけなんだけど、ジョン・ロー
>ンが老けててちょっとショックかも。動きは悪くないらしいけど……

見てないんですよ。ようやく試写が始まったようだが。すごいですねアメリカではヒットしち
ゃって。そもそもパート1って、それほどの話題作でもなかったはず。クリス・タッカーだっ
て、このシリーズだけでしょ。そうか、ジョン・ローンも老けたか。この人、来日時の舞台裏
でのオネエぶりは半端じゃなかったらしい。あ、バラしちゃった……。かつては、だれもが認
める絶世の美男だったもんねー。時の流れは残酷ね、残酷。

>邦画じゃやっぱり『ウォーターボーイズ』だなあ、『GO』は原作を全然楽しめなかっ
>たので、映画にも乗れるかどうかわからない。クボツカくんってアクがなさすぎる感
>じがしちゃうし。

そうねー、『GO』の原作の主人公はかなりアク強いもんね。でも、クボツカがやるって初め
て聞いたときは「なるほど」と思った。なんかクボツカって、個人的には「キツい」印象があ
る。この主人公、外側は意地張って強く見せても、内面はけっこうモロくて繊細、と言うか未
成熟。だから合うと思うんだが、クボツカ。恋人役の柴咲コウもイメージどおりなので、やや
楽しみにしているのだ。期待し過ぎない程度に。

『ウォーターボーイズ』は評判どおり、おもしろいっすよ。ところどころ、あまりにサム〜い
ギャグもあることはあるが、ラストの演技シーンは、有無を言わせない感動。どうだ、これで
もか!って迫力。なんかねぇ、理屈では説明できない本能を突き上げてくるような感動なのよ。
まいった。ツマブキも、トホホな役がうまい。カッコよさと、ダメさがうまく同居して、これ
は人出るのも分かる。どっしりとした存在感もちょっぴり出てくれば、第2の安藤政信になれ
る可能性もありそう。インタビューの受け答えも、かなり利発で、驚いた、ツマブキ。

この映画、メインキャストの5人組のうち、ひとりがゲイなんだけれど、キャラ設定としては
マンガチックなステレオタイプのオカマちゃん。もろオネエで、笑いの対象なのよ。そのあた
りが矢口監督らしいが。でも、おもしろいのは、そんなゲイ君に対する周囲の反応。たしかに
奇異な目で見てバカにするんだけれど、恋の相談にのってあげたり、けっこう彼をちゃんと受
けとめて、なんだかとっても微笑ましい。

おんなじように高校生ゲイの描かれ方も、イギリス映画では大ちがい、ってのが『同級生』。
こちらの主人公は、もうしっかりゲイだと目覚めちゃって、校内のヒーローに恋をするって話
だが、全般にゲイのハウツー映画という感じ。その分、初歩的で物足りない部分もあるんだが。
見てて照れちゃうのよね、なんとなく。若かりし頃の過ちを掘り返されてるみたいなの。

高校生ゲイがどうやって周囲の疑惑の目をくぐりぬけ、ゲイ同士がどうやって相手を見つけ
(←これはかなりリアル)、家族にどうやってバレ、そうするとどんな風に大変で、さらには
女の子のアプローチをどう交わし、異性でありながら女の子と同性的友情で結ばれ……という
「基本」がびっちり。ゲイ映画と言えば、「ギャグのネタ」か「お耽美な世界」しか知らない
人には、恰好の教科書になって目からウロコかもしれませんことよ。主演の男の子も、それな
りにかわいいっちゃ、かわいい。

『同級生』から、もう一歩進んで、と言うか、その対極をなすのが、『夜になるまえに』。キ
ューバ、60〜80年代、ゲイの作家という設定が、妙にいまの日本の現実と、意外にも接点があ
ってググッと迫るものが……と、今回はマジメに締めてみました。



2001/10/23 Mail.15
ハヤセ→斉藤
題名「水をはじくボディ」

本当に遅ればせながら『ウォーターボーイズ』を観たのです。

まあ〜泣けた泣けた。なぜ泣けるのかワカラン。でも泣けた。笑いながら知らないうちに涙が
ツツーっと。二度と帰ってこないあの日々が思い出されて、泣けた。

> なんかねぇ、理屈では説明できない本能を突き上げてくるような感動なのよ。

すごくよくわかります。案外じいさん・ばあさんのカップルが多かったんだけど、ばあさんは
おしなべて泣いていたね。「かわいいねえ」という声が多かった。あのバカさ、きらめき(裸
体が水をはじいてる!)、すべて愛おしくて、たぶんもう一度か二度は映画館で観ると思う。
ビデオで見る作品じゃないねえ。

サオトメちゃんもよかったですね。パンフ(プレスとちょっと違うみたい?)見たら、28人のボ
ーイズが1人ずつ直筆でメッセージ寄せてるんだけど、サオトメちゃん役の子は地がああなん
だって。「サオトメに救われた」というひとことがよかったなあ。

> >『みすゞ』の弟役
>  っていったいだれ? 加瀬なんとかって男? 

それです(^^) ちょっとふわふわした感じがいいの。地についてない感じがね。

> そうねー、『GO』の原作の主人公はかなりアク強いもんね。でも、クボツカがやるっ
> て初めて聞いたときは「なるほど」と思った。なんかクボツカって、個人的には「キツ
> い」印象がある。

『GO』はコウちゃんにも期待ですね。原作読んで勝手にイメージしてたのとまったく違うけ
ど、きらめきを感じる。これ未見なんすよ。見るつもりなのでいずれまた。

> おんなじように高校生ゲイの描かれ方も、イギリス映画では大ちがい、ってのが『同級
> 生』。こちらの主人公は、もうしっかりゲイだと目覚めちゃって、校内のヒーローに恋
> をするって話だが、全般にゲ イのハウツー映画という感じ

残念ながら『同級生』は私、ダメでした。ハウツーっぽいところがイヤでした。ヘンにリアル
だからかね。いいよわかったよ、という感じになってしまって……。若い女性なんかはきゃあ
きゃあ言いそうだけど、それで言えば私の頃はハギオモトとかタケムラケイコ?の美しい漫画
があったからなあ。

最近の「ヤオイ」ってのとはまた別の、ウィーン少年合唱団の世界。

とっところで『レイン』はごらんになった? 主役の男がなんかカッコよさそう……最近あの
手のフェロモン系に弱いかも。トシかも(^^;; 完成披露見逃したので映画祭のチケット買っ
ちゃった。前から二番目のはじっこだから見にくいかもしれないけど……



2001/11/8 Mail.16
斉藤→ハヤセ
題名「年の瀬はロマンチックに」

すっかり、季節は冬の予感。あぁ『ウォーターボーイズ』のプールのきらめきも、遠い過去の
ものになってしまった。

>残念ながら『同級生』は私、ダメでした。ハウツーっぽいところがイヤでした。ヘン
>にリアルだからかね。

そうなんですよ。期待して見ただけに、自分のような“超・上級生”には、見ていて気恥ずか
しい部分が多くて。講堂の舞台に立たれて「僕はゲイだ!」って言われてもねェ、引いてしま
うところが……。

その点、『ハッシュ!』はおもしろいよ〜。突飛な話なのだが、会話がウソくさくなくてタイ
ミングが絶妙なので、終始ニヤニヤしっぱなしだったの。試写室も笑い声が途絶えなかったし、
まわりのノンケの方々も「あれはおもしろい!」と絶賛してるのよ。

なんといっても、高橋和也、うまいのよ。もう30代になろうかってのに、相変わらず行きずり
の男とヤリまくってた生活に、誠実な田辺誠一が現れて、ちゃんと付き合うことになるんだけ
ど、“愛”を確信した朝にコーヒーいれるときの至福の顔ったら! キャラ的に、セックスア
ピールを感じさせないところも、等身大のゲイっぽくてよろしい。

やたらブリーフ姿でウロウロする高橋和也に、いやらしさはゼロ。一方、田辺クンの方はフェ
ロモンややアリなので、きちんとパジャマ着せたりして、このあたり、監督のうまさ。

で、むしろ、突飛な話のこちらの方が、『同級生』よりも、ゲイの“なんたるか”を表現して
いてリアルでした。兄嫁の秋野暢子や、母親の富士真奈美もうますぎ。彼ら親類縁者から見た
ゲイの立場もよく分かるように作られているの。ハウツーは『同級生』で、って前言は撤回さ
せてもらって、『ハッシュ!』を勧めさせてもらうわ。新しい家族のかたち。理想だけれど、
ちょっぴりうらやましい。

>とっところで『レイン』はごらんになった? 主役の男がなんかカッコよさそう……
>最近あの手のフェロモン系に弱いかも。

見たわよ〜ん。で、どうでした、そちらは? フェロモン感じられた? 僕としてはイマイチ
感じられなかった。殺し屋としての孤独なカッコよさはよく出ていたけれど、恋愛場面では
“さわやか系”のアンちゃんに変身してしまって、やや興ざめした。でも全体的に映画として
は、楽しめたかな。オープニングのモノクロ画面に赤い血が流れてくるところなんか、ゾクッ
としたし。最近のタイ映画いいぜ、と思ったら、監督の兄弟は香港出身なんですってね。

自分を殺し屋に導いた兄貴分との男の友情にも、プンプンと怪しげな香り漂って、そのあたり
もグー。兄貴分の恋人が、なんとなくニューハーフっぽい美女で、よからぬ想像もかきたてた
わ。

ところで最近、周囲ではお姉様がたを中心にジョシュ・ハートネットがプチブームを起こして
いる。どうなんでしょ、彼? 東京国際に来ていれば、もう少し押し出されてきたと思うが。
個人的には、いまのところ彼の魅力はよー分からん。無表情なんだか陰のある演技だか微妙な
ところが、女心をくすぐるのか。『O[オー]』は、なんとなくウマいな〜と思ったが、あれ
はすでに2年前の映画だし。役柄も役柄だし。『シャンプー台のむこうに』は、ヘルメットみ
たいな髪型がどう見ても変だった。

今年のお正月映画は派手さには欠けるがけっこう粒ぞろいだと思うのですが。『シュレック』
『アメリ』なんかもいいけれど、やっぱ『ムーラン・ルージュ』! 否定意見も多いけれど、
目がハートになりましたわ。ユアンの「エンダ〜、イエー」(あのホイットニーの曲)と熱唱
する甘い声に失神寸前。相手役はハリウッド一の美女と断言したいニコール様だし。

年末年始、せちがない浮き世を忘れてロマンチックになりたい方にはぜひ見てもらいたい。ど
うせなら『千年の恋』もミュージカルにすれば、聖子も浮かばれたろうに。



2002/02/03 Mail.17
ハヤセ→斉藤
題名「さあオリンピック!」

ときのながれは早いものですね。
もうオリムピックの季節ですわ。

今年はフィギュアスケートが非常に楽しみ! 女子のスグリ(村主?)もド根性ぶりが伊藤みど
りちっくで楽しいし、もう1人のコはクールビューティーね。

で、男子! ロシアのアレクセイっていつのまにあんなイイ男に?!
小さいときは鼻をぎゅーっとつまみあげたような顔していたのに〜〜!
外国人の男はワカランねえ〜。本田はヘアメイクからやり直さなくちゃダメね。


> その点、『ハッシュ!』はおもしろいよ〜。突飛な話なのだが、会話がウソくさくなく
> てタイミングが絶妙なので、

やっと公開がみえてきましたね。去年の秋映画あたりから話題になってて。どっか映画祭にも
出すみたい? かかる劇場(シネクイント)も絶妙だし、当たるんじゃないかなあ。劇場の反応
がとっても気になる一本ですね。

試写見逃したっていうのっもあって、劇場で観るつもりでいます。
最近、あんまり劇場行ってなくて……反省。

> ところで最近、周囲ではお姉様がたを中心にジョシュ・ハートネットがプチブームを起
> こしている。どうなんでしょ

これなんですけど……『O〈オー〉』『シャンプー台のむこうに』いずれもコケたといってい
い興行成績。確かにスクリーンで動き回る彼はものすごくオーラを感じるんですけど、スチー
ルとかポートレートで見ると確かに「弱い」ですね。

来日したときに逢った人たちはみんな手放しでほめるけどね。
私は逢ってないからよく知らない(^^;;

しかし『ブラックホーク・ダウン』の場面写はカッコイイね。同じ戦争映画なのに『パール・
ハーバー』のときよりオトナっぽくなっているせいか、ステキだわ。
でも戦争はもういいや……というわけで『エネミーライン』にもこれにも触手が動かないワタ
シ……

あーあ。なんかおもしろい映画ないかしら。
ワタシがこんなこと言っちゃいけないのかしら。

なんかね……去年の暮れに『ヘドウィグ〜』だとか『少林サッカー』だとか立て続けにいいや
つ先に観ちゃって。

なにかオススメあったら教えてください……純な恋愛ものとか、ない?



2002/02/08 Mail.18
斉藤→ハヤセ
題名「王子様がいっぱい」

来ましたね、4年に一度のお楽しみ! 仕事どころじゃなくなってきた。

>今年はフィギュアスケートが非常に楽しみ! 女子のスグリ(村主?)もド根性ぶりが
>伊藤みどりちっくで楽しいし、もう1人のコはクールビューティーね。

女子を語らせるとキリがないし、このコラムの主旨からそれそうなので……また、どこかで。
もっとも注目したいのは、「クールビュティー」恩田美栄、および伊藤みどりの師である山田
コーチの言動・動向(って、オタク的な興味)とだけ言っておきましょう。

>で、男子! ロシアのアレクセイっていつのまにあんなイイ男に?!
>小さいときは鼻をぎゅーっとつまみあげたような顔していたのに〜〜!

そう、男子! 個人的にはロシアのもうひとりの王子様、プルシェンコに勝ってほしい。アレ
クセイも最近、印象がよくなってきたが、どうも暗い。音楽に『グラディエーター』や
面の男』を使っているセンスのよさは認めるが。やはり王子様は人間味もないと。でも、本当
はロシアの3番手・アブトくんが、美形という点ではダントツよ。ひそかに応援。なごみ系な
らアメリカのゲイブルを推し。あとイタリアのアイスダンスの男。ムーチョ・グラシアス!っ
てな濃さがイイし、イナキョウコっていう日本人の女とペア組んでいる男も王子様度高し! 
隅々まで見逃せないわ。総合的ジャッジを下せば、本田は眼中なしね。

>来日したときに逢った人たちはみんな手放しでほめるけどね。

ジョシュですね。『ブラックホーク・ダウン』では、正義感強い若き軍曹役で、クールなとこ
ろが合っていた。でも、その分、お顔は泥だらけでしたが。インタビューできそうな気配なの
で、素顔なジョシュくんはまたあらためて報告します。はたしてオーラは出ているか。

その『ブラックホーク・ダウン』に新米の兵士役(こいつの失敗で大惨事につながる)で出て
いるオーランド・ブルームが今後、注目かも。『ロード・オブ・ザ・リング』では妖精役。弓
をビュッと撃つ美しいレゴラス。こいつも王子様的なルックスだから、旬の時期は一瞬かもし
れませんが、まぁ、短い花の命を楽みたいところ。

>なにかオススメあったら教えてください……純な恋愛ものとか、ない?

そう、ないんですよ、純愛モノって最近。
純愛が「出てくる」作品ならあるけど。たとえば『ビューティフル・マインド』。妻の純愛が
主人公に再起のきっかけを与えるシーンがあって、なかなかに感動。クボヅカの『ランドリー』
も純愛だし、ピュアな心の持ち主を、クボヅカがさらにピュアな表情でみせてくれるけれども、
展開がちょっとまどろっこしいかも。ハマればグッとくる可能性もある。オバカな恋愛騒動で
『アメリカン・サマー・ストーリー』ってのは? 恋はけっこう純でした。

ラブストーリーならむしろ、『ピアニスト』をオススメしたい! 純愛を通り越して、生命体
としての愛! 屈折しまくりながら本能まっしぐら! ブノア・マジメルくん(こいつも王子
様系)があんなことされて、こんなこともして……。彼のなまめかしい表情だけで頭んなか真
っ白になった。って、やっぱ純愛とは程遠いか。



2002/07/30 Mail.19
ハヤセ→斉藤
題名「日本男児たち」

季節は流れ、ワールドカップも終わってしまいましたね(^^;;
昨日、なんとなく『サトラレ』観ちゃったんですが(号泣←八千草薫ファン)
安藤くんてイイ男に育ったねえ!
小さいとき(?)に某ヘアカタログ誌に出てもらった記憶があるけど
こんな涼しげに成長するとは。

窪塚がどうもイマイチ苦手な私なんですが、
斉藤さんはどうですか?
演技が嫌いっていうのもあるかなあ。。。

> ジョシュですね。『ブラックホーク・ダウン』では、正義感強い若き軍曹役で、クール
> なところが合っていた。でも、その分、お顔は泥だらけでしたが。インタビューできそ
> うな気配なので、素顔なジョシュくんはまたあらためて報告します。はたしてオーラは
> 出ているか。

ジョシュとか、ディカプーとか、イライジャとかもそうだけど
「小さいときから見てる」外国の男優たちは、どうも手垢感が……

それに比べ日本の男に対しては、「子」→「男子」→「男」への
変貌を快く受け止めてしまえるのは、なんでだろう。
でもえなりくんは小さいときのほうがよかったか(^^;;

古くからのプロレスファンとしては、坂口憲二の成長ぶりに腰が抜けそうになった。坊主頭の
肥満児ってイメージだったから……

でも好きかも(^^;;



2002/08/06 Mail.20
斉藤→ハヤセ

題名「日本の男は停滞気味」

しかし、この書簡、続いていたのね。
奇跡。奇跡と言えば、最近そんな映画観たけれど……あ、これは言ってはいけないのね。

> 昨日、なんとなく『サトラレ』観ちゃったんですが(号泣←八千草薫ファン)
> 安藤くんてイイ男に育ったねえ!
> 小さいとき(?)に某ヘアカタログ誌に出てもらった記憶があるけど
> こんな涼しげに成長するとは。

そうか、「サトラレ」って泣く人多いですよね。
自分は全然ダメだった。あまりに直接的で。
ちなみに今年泣いた映画は「ミスター・ルーキー」と「アイリス」……って、どんな人間なん
だ自分は? 安藤クンはずっと応援したいですね。私生活が謎めいていそうで。

> 窪塚がどうもイマイチ苦手な私なんですが、
> 斉藤さんはどうですか?
> 演技が嫌いっていうのもあるかなあ。。。

窪塚はたしかに「男」としての魅力はイマイチ分からない。「顔」より「肉体」が魅力か。っ
つうか、ちょっと距離を置いて、動いているのを見ていたい感じ。関わりたくはない男。だか
ら俳優としては好きかも。演技力どうこうより、やっぱ存在感あるしね。適役が回ってくるの
もスタートしての運でしょう。ふと、窪塚が「ランドリー」みたいに無垢な演技で「サト
ラレ」やってたら……と考えてしまった。ちょっと違うか。

> 古くからのプロレスファンとしては、坂口憲二の成長ぶりに腰が抜けそうになった。
> 坊主頭の肥満児ってイメージだったから……

坂口憲二、いいと思いますよ。でもこの人、女の子にあまり人気ないのはなぜ? ここだけの
話、芸能界楽屋情報によると、叶姉妹の誘い、しっかり断ったんだってよ。そこらは好感。
とりあえず裏表ない感じ。でも、それってスターのオーラには遠いのよね。
うまくやれば織田裕二の跡を継げそうなんだけど。

しかし、最近、日本映画から男のスターが出てきませんね。



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